第51章 心のこもったストラップ1
貴方side
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ある日の休日、哀に誘われ東都スタジアムに行く
ビッグ大阪vsスピリッツ東京のサッカー観戦。
そして、今は観戦後の電車帰りである
哀「…はぁ?!修学旅行?!それで、解毒剤で体を元に戻して参加したいの?」
コナン「頼むよ、修学旅行行きてぇんだよ」
下の方では、哀達が薬の話をしている
私達帝丹高校の修学旅行が京都になり、行く事を新一にも伝えたらものすごい剣幕で行きたいという。先程から哀に頼みこんでいる
哀「貴方ねぇ…」
コナン「(…京都だと、万が一怜花が沖田と会うかもしれねぇ。阻止しなければ…)……って事で…」
哀「だめよ」スパッ
コナン「え?」
今まで何度か薬の効果がすぐに切れたり切れなかったりした時があった
連続で服用なんかしたらどんな副作用があるかと、哀は心配してるみたいだ
哀「それなのに、まだ懲りてないの??」怒
コナン「お、落ち着けよ。ビッグ大阪が負けて不機嫌なのは分かるけど、さっきまで…試合前に怪我で欠場した比護さんに会えてお前、ルンルン気分だったじゃねーか」
確かにスタンドに座ってたら、比護さんに声を掛けられた。隣に座ってた哀にも気付き頭撫でられてて嬉しそうだったな…
コナン「今日は俺もビッグ大阪の帽子被って、めっちゃ応援してたし!」
哀「…貴方が、そんな余計な事をするからっ、負けたのよっ!!」怒
コナン(やっぱり、負けたの気にしてんじゃねーか…)
もはや、新一のせいにする程不機嫌状態の哀から薬を貰うのは時間がかかるだろう…
すると…
ガタタッッ
全「!?」
いきなり、電車が急停車して体が揺らめく
コナン「っ…怜花!灰原!大丈夫か?」
貴「大丈夫、少し傾いただけ。哀は平気?」
哀「ええ…」
転んだ哀に手を貸しながら、電車を出ながら家に歩く
★★
博士ん家
阿笠「おお!スタンドで比護選手に会ったのか?」
貴「うん、何度か会ってるし。声かけてくれたみたい」
コナン(……何度も…?)
哀「…怜花さん。比護さんと真田さんと連絡先交換してる仲よ」ボソ
コナン「!?何!?」
哀「以前のサッカー教室でね…」ボソ