第50章 恋と推理と剣道大会11
貴方side
沖田「…そら多分、この御守り握ってたんや」
法村「…御守り?」
沖田「その次鋒の1年が絶対勝ちたいってゆうてたから、俺の御守り貸してたってん。それをガッツポーズと見間違えたんとちゃうか?」
法村「…嘘だ」
沖田「ホンマやって!『試合中に涙見せんな』って主審に注意されたらしいし」
法村「…嘘だ、嘘だ、嘘だァーー!!」
すると法村さんが、佐藤刑事から竹刀を奪い服部と沖田に向かっていく
ガッッ
服・沖「!?」
その前に、私は飛びながら法村さんに足蹴りする
コナン(…つ、つえ…)汗
ガシッ
貴「2人とも!試合始まってる、急ぐよ!陣平さんと佐藤刑事!あとはお願いします!」
松田「え、おい!」
2人の腕を掴みながら、会場に走る…
★★
コナンside
バンッ
貴「和葉っ!連れてきたよ!」
蘭「怜花…」
和葉「怜花ちゃん!……試合、終わってもうたー!」涙
間に合わず、不戦勝になる
和葉「今までどこで何してたん!?平次のアホアホアホ!!」怒
服部「いや、それは…」
貴「…間に合わなかったか」
沖田「ま、次があるやん!」
貴(…お気楽すぎる)呆
笑いながら、話す沖田は天然なのかお気楽なのか…
沖田「けど、もう怜花ちゃんと会えへんのか…だったら、連絡先交換してくれへん!?」
貴「ええ!?」
コナン(コイツっ…)怒
蘭(沖田君…やっぱり、怜花の事…)
一々馴れ馴れしい沖田に、苛ついていた
沖田「なぁ?ええやろ?なぁ?」
貴「……しつこっ…分かったよ」
あまりのしつこさに、折れながら教える怜花
沖田「いつか、京都に寄ったら案内するから呼んでな!」
貴「…分かった、その時はアンタんとこの御守り売ってる場所教えてね……総司」
コナン「!?」
沖田「!!…今、名前で呼んで…」
貴「呼んでない、空耳だ。じゃあね」
怜花は服部達に挨拶して俺達を引き連れて、会場から早々に去る
沖田(……ホンマ、初めてや。こんなにドキドキするんわ…//)
また1人、恋のライバルが増えたとは…今の俺は知るよしもなかった…