第39章 ケーキが溶けた!7
貴方side
カランッ
小五郎「お!また美味そうなモン食ってんじゃねーか!」
貴「じゃあ、皆で食べましょう」
小五郎さんも交えて、試食会が始まる
★★
歩美「!美味しい!」
光彦「この中のクリーム、温かいです!」
元太「生地も食べるとフワフワだな!」
梓「前のケーキも絶品だったけど、これも美味しい」
蘭「本当ですね!」
小五郎「こりゃ、上手いな」
皆が笑顔で喜びながら、感想を言いあってるのを見て微笑む
コナン「…うまっ」
哀「パティシエール目指せるんじゃないかしら」
貴「いや、目指す気はないから大丈夫」苦笑
ついでに、もう1つ作ったスイーツを子供達や蘭達に渡す
貴「あとこれも、持ち帰って食べな」
歩美「?……!カップケーキ!?」
蘭「凄い、クリームとかでデコレーションしてる…」
貴「ここで働いて思ったんだけど、忙しい人の為に持ち歩きながら食べれるカップケーキ作ってみた」
小五郎「これだと持ち歩きやすいな…」
貴「生地は流し込むだけだし、クリームは作り置きしておけばいい。歩いてる途中で小腹空いた時に、とか」
梓「今度、マスターに話してみるね!」
コナン(…スイーツに関して、怜花の隣に立つ奴なんていねーなこりゃ)驚
安室(……いつの間に、カップケーキまで…)
すると…
小五郎「あ、そうだった!ここに来た用事を忘れてた」
何かを思い出し立ち上がった小五郎さんが、梓さんに回覧板を渡す
梓「…ああ、来月やる、東京サミットの…」
小五郎「サミット当日、そこの道、車通行止めだってよ」
安室「…あ。梓さん、店長には言ってあるんですが、その日ポアロ休みますからお願いします」
梓「はい。店長から聞いてます」
コナン「安室さん」
安室「?」
コソリと小声で言われ、?を浮かべながらカウンターから身を乗り出し、コナンに顔を近づける零さん
コナン「…公安の仕事もちゃんとしてるんだね」ボソ
安室「…相変わらずの詮索好きだね、君は」
貴「…」
この東京サミットで、公安関係にて事件が起きるとは…今はまだ、知るよしもなかった…