第37章 ケーキが溶けた!5
貴方side
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翌日、ポアロで働いてるとコナンや少年探偵団の皆や蘭も来た。なんと、零さんに警戒していた哀も
新一が言うには、ケーキが溶けた真相を掴んだらしい
コナン「歩美ちゃんの言ってた通り、ケーキが溶けたのは、店の中が見えなくなったときだった」
歩美「やっぱり。でも、何で見えなくなったの?」
コナン「窓ガラスが曇ったからだよ」
光彦「なんで曇ったんです?」
コナン「その原因は……これ」
カウンター内のキッチンに入りながら、指したのは電気ポット
コナン「これ、沸くと蒸気が出るでしょ?」
梓「そうだけど…それで窓ガラスが曇ったの?」
コナン「うん。それにこの電気ポットは、IOT家電だったよね?」
そう言うと、歩美ちゃんが何故かスマホで電気ポットを操作できる梓さんを疑い始める…
コナン「梓さんじゃないよ」
元太「じゃあ誰が犯人なんだよ!」
コナン「犯人なら、ここの窓ガラスに映ってたろ?」
窓ガラスに…じゃあ、監視カメラ、外につけてたんだ…
歩美「え!あの車!?」
哀「タクシーじゃない?」
コナン「タクシーの運転手さんに聞いたら、毎晩0時過ぎにポアロの近くで仮眠をとってるんだって。
んで、配車の無線が入ったら、ポアロの前を通って出動してるみたい。そのとき、ポットから出た湯気で曇った窓ガラスが、鏡みたいになり、店の前を走るタクシーを映したんだ。その無線を受けた日時を調べたら、窓が曇った日時…つまり、ケーキが崩れた日と一致した」
相変わらずの推理力を発揮する幼馴染
元太「じゃあ、タクシーの運転手が犯人なのか?」
コナン「じゃなくて、犯人は…」
安室「犯人は、そのタクシーの無線、だよね?」
コナン「そう!電気ポットの電子回路に、タクシーの無線が入りこんだんだ!タクシーの無線と、ポットの湯沸しスイッチを入れる周波数が、偶然にも一致してね」
光彦「え!?そんなことってあるんですか?」
安室「電波干渉っていってね、結構よくあることなんだよ」
零さんの説明に、子供たちは関心の声を上げる
コナン「博士んちで勝手に飛んだドローンも。あのとき、このバッジで俺と話してただろ?」
光彦「あっ!そうか!そのバッジがドローンに電波干渉してたんですね!」