第29章 怪盗キッドの絡繰箱7
貴方side
コナン「一度見つけられたのは、おばさんが1枚ずつ丁寧に日記を読んでいたからだよ」
次郎吉「しかし小童…その仕掛けのある本がこの1万冊の中のどれかがわからんと…」
コナン「それもわかるよ!いくら見つからない仕掛けをしてても、おばさんが一度やったみたいに1枚ずつめくれば見つかっちゃうでしょ?でも御主人はおばさんには絶対見つけられないと言ったんだよね?
おばさんが、ぜーったいめくらないページに挟んであるから」
蘭「奥さんが嫌いな推理小説や怪奇小説は…昴さんと哀ちゃんが調べたよね?」
コナン「その本ならもうおばさんが念入りに調べてるよ!紙を探すだけなら読まなくてもいいからさ!」
園子「じゃあどんな本なのよ!?もったいつけずにさっさと教えなさいよ!」イラ
コナン「めくる必要のないページがある本だよ!そのページを読んでも意味がないというか、そのページに書いてあることよりもっといいことを教えてもらってるっていうか…」
沖矢「…料理本の……『肉ジャガ』のページですね?」
そういえばさっき公華さんから聞いた。
夫の母直伝のレシピがある公華さんは、肉ジャガの作り方を書いたページは見る事はないとの事
小五郎は料理本を出し、早速めくる……が
パッ…
貴「え…」
蘭「…な、何?」
園子「!キッド様よ!!」
いきなり暗闇になり、隣に居た蘭とくっついていた
すると
♪〜〜
オルゴールの音が聞こえてきた…"大きな古時計"
防犯装置の柵が閉まった音もする、コナンと小五さんは絡繰箱の所へ駆けて行く
明かりがつき、鉄柵は降りているものの絡繰箱はテーブルの上に乗ったまま
コ・小「!?」
私達も追いながら見に行くと『箱の中身は頂戴した』と書かれたキッドカードが付いていた
次郎吉「…あの暗闇の中、子おわずかな時間で三水吉右衛門の絡繰箱を開けたと申すか!?」
哀「見事にやられたわね」
博士「じゃあ、ワシらもお役ゴメンじゃな。帰って良いかの?」
次郎吉「いや。まだ柵と連動した防犯シャッターが閉まっていることからキッドはまだ中におる。
全員の顔を引っ張ってでも、彼奴を見つけてくれようぞ!!」