第28章 怪盗キッドの絡繰箱6
貴方side
貴「そういえば蘭、何の本取ろうとしたの?」
蘭「あ、これよ!怜花に渡そうと思って」
"探偵を恋人にする13の条件"というタイトルの本に唖然する私、園子は隣でニヤニヤしてる
……何故私にこれを進める…
私達の本を見ながら公華さんは、とある思い出話を始めた
学生時代に交換日記をしていたという公華夫婦、その日記が不思議だったという
夫は左、公華が右と決めて書いていた日記
公華さんには書きたいことが沢山あり、よく3ページ分書いていたそうです。
一方、夫の日記は大抵数行。けど、結婚後に懐かしい日記帳読みながらをめくっていたとき…学生の頃に見た覚えのない文章が2ページ渡って書かれているのを見つけたそうだ
すぐに夫に日記を取られてしまい、以来その日記を見ていないという公華さんは見つからない紙と関係があるのでは?…と言う
コナンは、それを聞き紙のありかと箱の中身に気が付く
☆☆
小五郎「絡繰箱の開け方が書いてある紙のありかがわかっただと!?」
コナン「うん。皆が一生懸命探しているのに、どーしてその紙が見つからないのかもね!」
と言ってコナンは、沖矢さんに手帳とペンを借りる
1枚破ったコナンは、更に半分にして両面に○を書く
それを小五郎さん達に見せた後、小五郎さんに紙を手帳に挟むよう言う
コナン「チチンプイプイ…神よ、消えろ~♪」
と変な呪文を唱えると"もう見つからないよ"と言って手帳を小五郎さんに渡す
小五郎「バカ言ってんじゃねーよ!」
あり得ないと小五郎さんは、手帳をパラパラ何度かめくるが紙が見つからない
紙を抜いたのではと疑うが、コナンがめくると紙は挟まっていた
小五郎「?!」
蘭「どうして!?」
コナン「タネはページの端っこ!」
紙が挟んであるページの下の方が少しちぎってあり、パラパラとめくったときに指にかからなくそのページが飛んでしまうらしい
コナンは、皆が○を描いた紙を見ている間にページの端を破っていた
コナン「おばさんが行ってた交換日記も、同じ仕掛けをご主人がやってたんじゃないかなぁ?御主人は照れ屋さんだったみたいだから…自分がかいたページは、指に引っかからず飛んで読めないようにしてたんだよ」