第27章 怪盗キッドの絡繰箱5
貴方side
公華「あら…」
近くに居た公華さんは、肉ジャガかしらと沖矢さんの袖口の臭いを嗅ぐ
哀「この人、図書館に来る前に肉ジャガを作っていたのよ」
公華「私も肉ジャガは得意料理!主人の大好物で主人のお母さまに直々に教わったんですのよ!」
貴「料理、好きなんですか?」
公華「ええ。貴方もかしら?」
哀「そりゃ、怜花さんが毎日私達の美味しいご飯作ってくれるもの」
公華「そうなの!?どんなお料理が得意かしら?」
貴「ある人達から教えて頂いたので一通りは得意ですが、そうですね…」
料理にて公華さんと、近くに居た沖矢さんと色々と話していた。
夫に料理の本を買ってもらったなど
蘭「……!園子、どうしたの?化粧なんかして」
園子「キッドが来るなら少しくらいお洒落しなきゃ!」
哀「…たとえ来たとしても、あの防犯装置や絡繰箱に阻まれて中の月長石は盗れないんじゃないかしら?あのキザな大泥棒さんでもね…」
?(そいつは…どうかな?)
コナン「っ!!」
貴「…」
公華「?どうかしました?」
貴「…いえ」
私とコナンは、直感的にキッドが来た感じがした。おそらくここに居る誰かに化けている
…トイレから戻ってから咳をしていない小五郎さん、周囲を警戒している沖矢さん、長くトイレにこもっていた博士。
怪しくないのは次郎吉さんの公華さんのみ
今度は蘭と園子に目を向ける、以前どちらともキッドに変装されたことがある
蘭は高いところの本を取ろうと、ガタガタする椅子に上がろうとする所を止める
貴「蘭、危ないから私が取るよ。どの本?」
蘭「え?……あの本だけど、大丈夫?」
貴「ギリギリかな」
蘭に椅子を押さえてもらい本を取ろうと、手を伸ばすが……あと数センチ届かない
博士「怜花君、代わりにワシが取ろう」
貴「え?……うん」
博士が下から言うと交代で蘭と一緒に椅子を押さえる
私が取れなかった本は、博士が取る事が出来る
蘭「ありがとう、博士!」
貴「……」
………博士の身長って、私と同じくらいだよね…?
違和感ありありに、博士を見ていた