第26章 怪盗キッドの絡繰箱4
貴方side
公華「私が見ているところではです。私が留守をしているときはこっそりと開けていたようで、私が出先から帰宅した時…主人はいつも決まってこう言ってましたから…」
沖矢「本当の中身という事は…あの絡繰箱には月長石の他に何か入っているんでしょうか?」
公華「…わかりません、開けた事がないので」
園子「けど、教えてくれるというなら聞けばよかったのに」
公華「悔しいじゃありませんか!私には絶対見つけられないなんて言い方をされて…」
公華さんは顔を赤らめながら答える
小五郎「だったら奥さんが普段、手に取らないような本に挟まってんじゃないっスか?」
公華「私が読まないのは、人が亡くなるミステリーとか…恐ろしい怪奇小説とかでしょうか…」
次郎吉「その類の本なら、あの辺りにまとめてあるわい!」
次郎吉さんが言いそこから始めようとした時、急に小五郎さんが咳込む
蘭「探す前に、病院で出してもらった咳止め薬トイレで飲んでくれば?」
小五郎「そうだな…」
心配した蘭がそう言うと、小五郎さんは薬を飲みにトイレに向う
ついでに博士とコナンも行くと、付いていく
☆☆
その頃、絡繰箱の周りには沢山の人が集まっていた
『幕末の絡繰師・三水吉右衛門の絡繰箱を見事に開けた者には賞金100万円男贈呈する!』
の看板につられて次々と挑戦していますが開かない
貴「…相変わらず派手だね、やる事」
コナン「いつもの事だろ、あのおじさんが考える事は…」
次郎吉さんの考えてる事に苦笑しながら看板を見ていたら、トイレから博士が戻ってくる
貴「…博士、どうしたの?」
博士「ちょっと腹の調子がの…」
貴「…?」
腹を抱えながらくる博士に、何故か違和感を抱く
そんな博士を見てる間、小五郎さんはまた絡繰箱に挑戦してる
ふざけて箱を持ったまま横にずれてみたりするが、開かないらしい
貴「…?あれ、蘭と園子は?」
コナン「!……本当だ…」
沖矢「2人共、コナン君と阿笠博士のすぐ後にトイレに行きましたけど…」