第25章 怪盗キッドの絡繰箱3
貴方side
次郎吉「まぁ、たとえこの鉄柵をスリ抜け箱ごと宝石を持ち去ったとしても…この図書館の全ての出入り口に設置した鋼鉄のシャッターが…鉄柵と連動して降りるシステムになっておるから……何人たりとも逃がしはせんよ!!」
小五郎「んで?この箱の開け方が書かれた紙っていうのは…」
公華「夜中主人がその箱を閉めた後…箱の図面に矢印や数字が書き込まれた紙を…何かの本の間に挟んでしまっているのを見ましたので…」
夫が開け方の紙を本に挟んで隠していたこと、そして書斎でその本を探していたら夫にあの紙も箱の中身も見つけられないと言われたことから、恐らくあの紙に開け方が書かれているはずと公華さんは話す
公華さんの夫はとてもシャイで、愛をもたらす石を大切にしまっているのを見られたくなくて隠している様子
小五郎「んで?キッドは来るって返事してきたんスか?」
小五郎さんが、次郎吉さんに質問するとちょっと前に予告メールが届いたそうだ
沖矢「となると。キッドより先に箱を開けるには…むやみに箱をいじるより箱の開け方が書かれた紙が挟まっているという本を探した方が早そうですね…」
次郎吉さんは、書斎に置かれていた本は全て寄贈されたと本が置かれている部屋に私達を案内する
☆☆
小五郎「んじゃ、皆が手分けして探せば…!?」
貴「…うわ…」
次郎吉「ざっと見積もって一万冊じゃ!探しがいがあるじゃろ?」
コナン「ありすぎだろ…」汗
この中から、探すの…?
園子「この中から、どうやって探せばいいわけ?」
小五郎「一冊ずつ調べるしかねーだろ?けど、来る前にやっててほしかったぜ…」
次郎吉「…丸一日かけて探しても紙が見つからなかったんじゃ」
博士「しかし、普通何かページの間に挟まってたならそのページがピラっと開くはずじゃが…」
沖矢「その紙を、ご主人が別の場所に隠し変えたのでは?」
公華「主人は、先日交通事故に遭い不運な死を遂げましたので。それを予見して隠し場所を変えるなんてありえません…」
沖矢「でも、御主人は10年間あの絡繰箱を開けてないんですよね?」