第24章 怪盗キッドの絡繰箱2
貴方side
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図書館の中で私達は、次郎吉さんに絡繰箱を見せてもらっていた。
合流した小五郎さん、蘭、園子も一緒に
小五郎さんは力ずくで開けようとしてるが、大きな針が飛び出して指に刺さってしまう
哀「さすが三水吉右衛門ね…」
コナン「まるでミニ鉄狸だな…」
先に箱を触っていた博士も指を怪我する
貴「大丈夫?はい、絆創膏」
博士「ありがとの、怜花君」
貴「……?」
小五郎「…ノコギリで切っちまえばいいんじゃねぇか?」
公華「それはかの有名な絡繰箱、三水吉右衛門の作品…その箱自体、中身の月長石と同じくらい価値のある品ですのよ?」
箱の中にある月長石は、原産地であるスリランカまで亡くなった公華さんの夫が買いに行ったもので、月の光に似た青い光彩が綺麗に出ているものらしい
沖矢「アデュラレッセンス。その特殊効果が見られるブルームーンストーンは価値が高い…しかもその大きさなら…確かに三水吉右衛門の絡繰箱と釣り合うかもしれませんね…」
貴「!沖矢さん」
哀「…興味ないんじゃなかったの?」
沖矢「どうにも気になってしまって…」
突如、沖矢さん曰く赤井さんが現れる。どうやら阿笠博士の知り合いと言ってノーチェックで入ってきたらしい
今回は一般客も入れるようになっていて、絡繰箱もテーブルの上に見張りなく置かれてる
その為、図書館にいる人なら誰でも触ることができる
蘭「じゃあ箱を持ち逃げされちゃうんじゃ…」
蘭は心配するが、次郎吉さんはスイッチを入れたらテーブルの下の重量センサーが作動し、誰かが入ったときの増えた重さと出たときの減った重さが1gでも違えば檻が落ちてくるようになるシステムを作ったらしい
次郎吉「もちろん。箱をこっそり開けて、中の方急くだけを持ち去ろうとしても同じ事じゃよ!」
公華「こっそりなんて開けられませんわ…箱を開けたら内蔵のオルゴールが流れるんですもの」
…音楽流れるんだ…
コナン「どんな音楽?」
公華「誰でも知っている有名な、童謡か何かだと言ってたわ」