第22章 仲の悪いガールズバンド8
貴方side
山路さんはきちんと首藤さんに謝罪をし、喉が回復するようにちゃんとしたアドバイスもしたらしい。
そして首藤さんが自殺したという事件は、実際に車に轢かれそうな子供がいて、「無理に声を出したらダメ」という山路さんの言いつけを守って自ら飛び出し助けた結果死んでしまったんだ、と。
そんな真実を知った小暮さんは、その場に崩折れると後悔の涙を流す
貴「…」
松田「…事実を確かめてりゃ、殺す事もしなかったんだろうな…」
後悔とすれ違いが生んだ、結末の事件は幕を閉じた…
★★
小暮さんは目暮警部により署に連行され、私達も解散しようとスタジオ前にきた
世良「秀兄のギター、聴いてみたかったなぁ…」
蘭「あ…そっか、そのお兄さんって確か亡くなったって…」
園子「まさか刑事で殉職しちゃったとか?」
世良「ああ…でもボクはどこかで生きてるって信じてるけど!それに日本の刑事じゃなくてFBIのエージェントだけどな!グリーンカード取るの大変だったらしいよ。」
蘭「だからお兄さん、アメリカに行ってたんだね…」
コナン「…ねぇ、お兄さんの名前は…?」
世良「赤井秀一っていうんだ!カッコイイだろー?」
その名前に、零さんの周りの空気がピンと張りつめたのを感じる。嫌っている彼の前では禁句だ
そしてコナンも「やっぱり」と顔を強張らせる
松田「そろそろ帰るか。怜花、送っていく」
貴「え…いいんですか?ありがとうござい…」
安室「怜花さんは、僕が送っていきます」
陣平さんに声をかけられ立ち上がろうとしたら、後ろから零さんに腕を掴まれる
松田「ああ?お前は坊主達を送れよ!」
安室「ええ。だから、僕が送るからさっさと警視庁に戻ったらどうですか」
松田「怜花を送る時間くらいあんだよ!」イラ
安室「僕が連れて来たので、送るのは僕です」イラ
コナン(また始まった…怜花が関わるとこれだぜ…)
園子「…何?仲悪いの?」ボソ
蘭「いや多分、怜花が好きだからじゃないかな…」ボソ
園子「え!?」驚
真純「…愛されてるな!」ニコ
貴「??」
しばらくの間、零さんと陣平さんの言い合いは続いた…