第21章 仲の悪いガールズバンド7
貴方side
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その後、凶器がなかなか見つからなかった事
山路さんが生前他のバンドと揉めた事を踏まえ、外部犯の可能性を見出した目暮警部はすぐさま客のリストを使い来店者を呼び戻すことになる
山路さんが揉めた理由は、このバンドには元々ボーカルを担当していたらしい首藤朱音さんという女性がいたそうだ。
けど、彼女は喉を潰してしまいそのショックから自殺したらしい
それを聞いた新一達探偵が注目したのは、監視カメラを遮っていたという携帯電話の動画。
コナン「……怜花姉さん、安室さん」
貴「?」
新一がある事に気づき私達を呼ぶ
横にして撮影すればいいものが、わざわざ縦にして強引に収めようとして見える
だが、横だと足元が切れるから縦にした方がいいという話になったかららしい
コナン(…なるほど…)
安室(…そういうことですか…)
コナンと零さんの表情は、それぞれ不敵な笑みが浮かんでる。解けた時のドヤ顔だ←
隣で共に動画を見ていた真純も同じくドヤ顔
探偵3人による推理ショーが幕を開ける
★★
探偵3人が居るだけあって、事件はあっという間に解決になる
スタジオの監視カメラが半分だけ遮られていたのは、わざと携帯電話で視界を塞ぎ、犯行を見せないためで
動画の映像から、そんな細工が出来るのは端でキーボードを担当し、唯一場所の移動で撮影位置をずらせた小暮留美さん…ただ1人だけだった
彼女の犯行は、まず山路さんが仮眠でスタジオに戻ったあとに「爪を切りたい」と言って爪切りを笛川さんから借りる。
それから笛川さんの後にキーボードでの曲の調整をしたいと言い、例のスタジオに入る
監視カメラの隠れた部分で伏せって寝ていた山路さんを、彼女のニット帽の緩めた毛糸で殺害
毛糸は、小暮さんがキーボードをするフリをしながらドラムのスティックで編み直す
おそらく、移動させたキーボードの前に監視カメラから背を向けて座り込んだ時だろう
完璧すぎる推理披露に、証拠も上げられ小暮さんは涙目で動機を静かに語る
喉を潰してしまうようなことを言い、首藤さんを自殺に追い込んだ彼女に復讐したかったんだ、と。
けど、他のバンド仲間の2人はそれを違うと否定する