第18章 仲の悪いガールズバンド4
貴方side
コナン「…こっちもピリピリしてるな…」
貴「……だね」
★★
安室「では。曲は沖野ヨーコさんの『ダンデライオン』だとして…怜花さんがボーカルで?ギターもあるのに大丈夫ですか?」
貴「いや、大丈夫ではないんですが…そもそも、園子が2つも入れるから…」
園子「だって!歌上手いし!」
選曲は決まるが、ギターもやる私を心配してか零さんが全員に聞く
世良「…!だったら、新一君はどうなんだ?」
蘭「…新一はバイオリンは弾けるけど……歌はコナン君並みに…なんというか…」
貴「はっきり言えば蘭。究極の音痴だって」ニコ
コナン(…悪かったな究極の音痴で…)ムス
苦笑いで言葉を濁した蘭に代わりはっきり言うと、新一はムスりとした表情になるのを見ていると
?「きゃぁあああ!!」
全「…?!」
突如、上の階から聞こえて来た女性の悲鳴。いち早く行動を始めた私と探偵3人は、すぐさま階段を駆け上がっていく
地下から1階に出て、ロビーから個室のある方へ廊下を走っていくと、部屋の前で数人が立っているのを見つける
その隙間から見えた、ドラムに体を預けるように俯せ、眠っているように亡くなった…さっきまで休憩スペースでバンドメンバーと話していた女性の姿が
☆☆
被害者の名前は、山路萩恵さん。
彼女の首には吉川線と呼ばれる線があり、絞殺だと判定
彼女はあるガールズバンドでドラムを担当で、メンバーにはギターの木船染花、ベース&ボーカルの笛川唯子、キーボードの小暮留美が
犯行時間は、私達が目撃した言い合いの後に被害者が睡眠のために出て行った後から彼女の遺体を見つけるまでの間と予測
室内に撮りつけられた監視カメラは、カメラの前で撮影のために使っていた自撮り棒を使用していた為に半分が見切れている。
山路さんの眠っていたドラムは映っていない
また室内の壁の一面は鏡張りになっていた物の、亡くなった山路さんの意向もあってカーテンを締めていたらしい