第13章 容疑者は熱愛カップル12
貴方side
哀「どーせオーナーの遺体が見つかった騒ぎに乗じて厨房へ行き、懐に隠していた圧縮袋や携帯を捨てたんでしょうけど…手袋なんかしてるヒマはなかったから…あなたの指紋がベタベタ付いているはず…。
さぁ、観念しなさい!あなたが犯人なんでしょ!?」
剣幕な表情で伝える哀に、唖然としながら山田さんはズルズルとその場にへたり込んでしまう
山田「…し、仕方なかったんですよ…オーナーにバレてしまったから。
ラベルを偽装した安ワインを高値で出し…浮いた金を店の儲けにして、そのワイン業者にもキックバックしていた事が…」
哀「…」
山田「ちゃんと私は言ったんだ!元Jリーガーの店に来る客なんて、たかが知れててワインの味なんかわかりゃしないから…この方法で儲けて店を大きくしようって!
……なのに、オーナーは聞き入れてくれなくて。私を詐欺罪で訴えるって…」
比護「当然ですよ。飛鳥さんは現役時代、レッドカードを1枚も貰った事のない…正々堂々とした、名プレイヤーでしたから」
山田「…っ…」
その後、千葉刑事と研二さんが代表にて山田さんは連行され、事件に幕が閉じる
★★
その後、比護さん達は飛鳥さんを訪ねた理由を話す
比護「実は、僕と飛鳥さんと沖野さんが世話になった共通の高校の先生が…」
沖野「定年で退職される事になって…」
その退職祝いの記念品の腕時計を2人が選び、添えるメッセージを店主に書いてもらおうと思ったそうだ
つまり、熱愛報道は…デタラメって事だ
高木「だったら、早くそう言ってくれれば…」
比護「言おうと思ったら」
沖野「言葉を遮られて…」
コナン(あ、俺だ…)汗
小五郎さんと哀は落ち着きを戻しながら、喜んでいる
小五郎さんなんかはガッツポーズで喜んでるし…
比護「とにかく色々、ご心配をかけてすみませんでした。
怜花ちゃん、コナン君もありがとう」
沖野「ありがとね!」
コナン「ううん!」
貴「2人の無実が証明されて良かったです」