第19章 【第三幕】月を渇望する太陽
よくこんなハードスケジュールこなせるな、この人!ってこの一週間何回思ったことか…マネージャーさんすごいよ、こんな仕事を何年もしてるなんて…。
「今日はトレーニングの後に小ミーティングがあって、スポーツ飲料のCM撮影。午後からシュートシティで子供達への握手会が入ってます」
「わかった」
「移動時間込みでかなりギリギリなので、お昼は車内になるかもしれないんですけど、いいですか?」
「もちろんだ」
「じゃあサンドイッチか何か、手配してもらえるようにスタッフさんにお願いしておきますね」
「ああ、チーズとハムが多めだと嬉しいな」
「ふふ、わかりました」
こんなに忙しいのに、チーズとハム多めがいいってお願いが可愛すぎる。もっとわがままを言ってもいい気がするけど、わがままなダンデって想像できないな。何かおやつとか追加してあげたいけど、私のせいでダンデがぽっちゃりにしちゃったらやだしなぁ…私なんか脳に糖分足りなくて休憩中にドーナツとかチョコレートとか食べ始めちゃったし…このままだと私がぽっちゃりになりそう…。
「、本当に君がきてくれて助かってるよ」
「ふぇ?! な、なんですか藪から棒ですね」
あっぶな! もう少しでつまづくところだった! え、何、この人? 褒めても私の至福のドーナツとチョコレートはあげないよ!
「君、毎日かなり気を張ってるだろう」
「うっ」
図星だった。だってダンデのスケジュール、本当に分刻みなんだもん!
移動時間の確認に、忘れ物チェック、急な予定変更への対応。頭の中で常に予定表がぐるぐる回ってる。