第19章 【第三幕】月を渇望する太陽
会議が始まる前に、ダンデはトレーニングルームで朝のトレーニングメニューをこなしている間、私は用意してもらったデスクにあるパソコンを開いて、メールのチェックをする。
あ、また違う企業からのコラボオファーが来てる……これはオリーヴさんに相談に回して、次はえーっと、雑誌の撮影が可能な日程を送らなきゃいけないやつか。確かスケジュール帳に来月空いてる日があったはず----えーっと、こう言う時は仮の予定を相手に送っておいて、数日以内に確定の日を送るんだっけ。
パソコンとスケジュール帳を睨み付けていると、あっという間に一時間が過ぎてしまう。別紙に書いた予定やメモでいっぱいに埋まっているのを一度見直すと、ふう、とため息をつく。あーパソコン見過ぎて目がシワシワする--目薬買うべきかな?
「おはよう、さん。今日の会議に使う資料を持ってきたわ」
「あ、オリーヴさん。おはようございます。いつも資料を持って来てくださってありがとうございます」
「今日の会議も時間通りです。では、会議室でまた」
「あ、はい…」
相変わらず忙しそうだな、オリーヴさん。美人で仕事もできるって本当に羨ましい。さすがローズさん、人を見る目はあるんだけど、本当になんで私がダンデのマネージャーに選ばれたのかわからない…短期間だけど、意味が本当にわからない。絶対他にもマネージャーできる人いるよ。
今のところ、スタッフさんの中にダンデの過激ファンはいないみたいだけど----なんで目が合うスタッフさんたちにっこり微笑まれるかもわからない。もしかして、私がブラックで働き過ぎておかしいのか?
「あ、やば。そろそろダンデさんに声かけに行かないと」
デスクに置かれた時計を見ると、会議まで三十分を切っていた。会議の後にCM撮影が控えてるから、会議に遅れる訳にはいかない。私は急いでダンデがトレーニングをしている階まで小走りで向かった。