• テキストサイズ

〖進撃の巨人〗Raison d'etre ─贖罪の贄─

第10章 意外な弱点



キースとの約束の時間が近づく。
ジルは兵服から私服へと着替え、本部入口へと向かった。

本部入口近くに私服に着替えたキースが立っているのが見える。
待たせてしまってはいけないと思ったジルはキースのもとへ駆け寄った。

「分隊長、お待たせしてしまいすみません!」

「俺も今来たばかりだ。
待ってはいないからそう慌てるな。
そろそろ店も開く時間だ、行くぞ」

キースは懐にしまっている懐中時計を取り出し時間を確認して、そう応えるとジルを伴いカルラが働く酒場へと向かった。



ジルとキースの二人はカルラの店に行くため大通りの道を歩く。
その道中でジルは気になってる事をキースに質問しようと話しかけた。

「あの、分隊長…」

「なんだ?
というか、その分隊長はやめてくれ。
お互い私服で兵服を来てない時に役職で呼ばれるのはな…」

「では、キースさんとお呼びしても?」

ジルは新兵の自分が分隊長のキースを名前で呼ぶのは憚る気もするが、本人がそう言うのだから仕方ないと思い、キースの意に従った。

「あぁ、それで良い。
で、何か聞きたいことがあるのか?」


実は…とジルは切り出しキースに自分を治してくれた医者にも改めて礼をしたいからその医者に会うことは可能なのかという旨を伝えた。

以前、キースが四年前のジルを助けたと言ってた話を聞いた時、キースとあの医者が知り合いみたいな感じがしていたので、ジルはキースに問いかけてみた。
/ 149ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp