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〖進撃の巨人〗Raison d'etre ─贖罪の贄─

第10章 意外な弱点


翌日、ジルは訓練場にいるキースのもとに昨夜の事を謝罪しに行った。

訓練場にて各班の班長と集まり何か話していたキースに声をかけ、人がいない場所へと連れ出し、早速キースに謝罪する。

「分隊長、昨夜は大変ご迷惑を…
あの、私寝てしまった以外は何かやらかしました?」

酒を飲んでからの記憶がないジルはその場にいたキースに昨夜の事を聞く。

「あぁ、お前は酒を飲んでから直ぐに寝てしまったから特に何かした訳でもないから安心しろ」

キースは昨夜の酩酊状態のジルの様子をあえて教えなかった。
態々、泣いた事を教えてやらなくても良いだろう、とキースはジルに気を使った。

「そ、そうですか、カルラさんにも悪い事してしまったし、結局グリシャさんにもお会いしてないし…」

「また、会いに行ってやればいい。
今度は酒を飲むなよ」

キースはジルの肩を叩くと第一分隊の訓練内容を指示するべく各班の班長のところに戻っていった。

















ジル達新兵が新しい場所への緊張感も薄くなりつつあったある日、調査兵団に報せが届く。
それは長らく行えてなかった壁外調査について中央からの報せだった。
その報せの内容は団長から分隊長、分隊長から各班の班長、班長から末端の兵士達に周知された。

その周知された内容とは、
これより一月後に壁外調査が行われるとの事だった。
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