〖進撃の巨人〗Raison d'etre ─贖罪の贄─
第10章 意外な弱点
「じゃあ、キースさんジルちゃんを頼みますね。
ジルちゃんにまたおいでって言っといてください」
カルラはキースの背に背負われ、泣き疲れ眠っているジルを見つめキースにジルへの伝言を頼んだ。
「言われなくてもこいつは、また来るだろう。
ジルがグリシャにもあの時助けてくれた礼を言いたいと言っていたからな」
「グリシャさんまだ来てなかったですからね。
そのうちに来るとは思いますが…
でも、待ってもらってもジルちゃんがそんな状態ですしね」
「あぁ、また近いうちに来る」
そういうとキースはカルラが働く酒場を出て宿舎へと向かって歩き出した。