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ジンと暮らせば【無能なナナ】

第10章 ヒー・イズ・ヒア


「そんな浮かない顔をしてどうしたのだね?」
「だって...橘ジンが...8巻に...」
「ああ、そんな事かね」
「そんな事って言い草はないでしょ!!」
「自分から休むと申し出たのだよ」
「え?」
「今はまいななアフターとジンせんせーが忙しいのでね」
「へ?」
「君は二次創作小説を何だと思っているのだね」
「は?」
「『出演』しているのだよ、私達は」
「」
「原作もそうだよ。我々キャストの手によって君達にエンターテイメントが届けられているのだよ」
「いや、そういうのいらないから」
「元気を出してくれたまえ。君が落ち込んでいると私まで元気が無くなる」
「でも...」
「良いかねナナ。私は死んだ訳ではない。それに、例え死んだとしても私にはここで会えるだろう? 本家かそうでないかなど些細な問題だ。私は私、そうだろう?」
「でも...ん!?」

いきなりの事に私は気が動転した。
急に橘ジンに唇を奪われたのだ。

「こんな激しいキスは嫌いかね?」
「橘ジン...好き...」
「私もだよナナ。今夜は寝かさないよ」

橘ジンが私の耳を優しく噛む。
恥ずかしくて顔から火が出そうだ。
耳の次は首に、その次は鎖骨の辺りにキスをされる。

「もっとして欲しそうだね。でもダメだよ」
「どうして?」
「これ以上するとレーティングが変わってしまう」
「そうだけど......」
「もう少しの辛抱だ。来るべき時が来たらもっと大人な夜を過ごそうではないか」

To Be Continued...?








「君、今(これで終わり?)と思っただろう? そんな素っ頓狂な顔をするでない。だが、ハグは日常茶飯事だから特別感がないね。なら、これではどうだろうか?」

突然橘ジンは服を脱ぎ始めた。

「何をしてるかって?ご覧の通り服を脱いでいるのだよ。君は私の裸を見た事がないだろう? 大丈夫だ、上だけだよ。」

橘ジンは上裸になった。
わたしが思っていた通り橘ジンは着痩せするタイプだ。
上腕二頭筋、僧帽筋、大胸筋、腹筋、どれもバランス良く鍛えられている。まるで彫刻のような美しさだ。

「触ってごらん」

固い。まるで鉄を触っているかのようだ。

「続きは君がもっと大人になってからだよ。待てるね?」
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