第7章 新しい友達
「今から一緒にお弁当食べようって話してたんだ。な、柚葉?」
「あ、うん」
まだいいよって言ってなかったけれど、急に話を振られてつい頷いてしまった。
「はぁぁ⁈ちょっとそれどーゆーことぉ⁈炭治郎だけズルいんですけどー!ねぇ柚葉ちゃん、俺も一緒にいいかなぁ?隣とか座っちゃっていい?」
「おぉ、じゃあ皆で一緒に食おうぜ。っておい善逸、そんなぐいぐいいったら花里が引くだろ」
「お前の弁当俺様のより美味そうだな。よし、俺様のと交換しろ!」
「バカヤロー!弁当作ってくれたひささんに失礼だろぉが!」
「炭治郎、急に出てっちゃったからお弁当持って来たよ」
「ありがとうカナヲ!」
あれよあれよという間に私の周りに皆集まって、お弁当を広げ始める。
どうやら一緒に食べる事になったようだ。
私の隣には善逸くんという子がニコニコで座っている。
なんだかよく分からないけど、すっごく嬉しそう。
この子達と一緒にいたら、学校楽しいだろうなぁ。
なんて想像してみる。
でも、よく知らない私が一緒にいてもいいのかな…
「あの…、今更だけど、私ここにいていいのかな?今日会ったばっかりだし、…友達でもないのに…」
そう言うと、みんなポカンとした顔で私を見た。
…やっぱり、いない方がいいよね。
「やっぱり私移動するね」と立ち上がろうとしたその時…
「なぁーに言ってんだよ」
そう言って、玄弥くんが私を呼び止める。
「もう一緒に弁当食ってんだし、友達じゃねーの?」
「そーだよ柚葉ちゃん。何処にも行くことないよ」
「お前は俺様の子分だからな!ここにいてもらわないと困るぜ!」
「子分じゃねぇ、友達だっての!」
「え……、本当に?」
まさか、そんな風に言ってもらえるとは夢にも思わなくて、思わず聞き返してしまった。
すると…
「うん、友達」
優しい笑みを湛え頷くカナヲちゃん。
嬉しいな。
ほんとに、すごく嬉しい。
炭治郎くんが追いかけて来てくれなかったら、私また一人ぼっちだった。
お礼言わなきゃ。
「ありがとう、炭治郎くん」
「ん?俺は何もしてないよ」
そう言って笑う炭治郎くん。
そんな事ないのに。
私を探してくれて、嬉しかったよ。