第7章 新しい友達
「ありがとう。でもいつも一緒に食べてる子達とかいるでしょう?」
教室でじっと見つめられた時に見えた。
炭治郎くんのそばには何人か、友達らしき人達がいて、きっとその子達といつも食べているんじゃないかと思う。
その子達と一緒にいた方が、私なんかよりずっと楽しいよ。
「あぁ、それなら心配いらないよ。もう直ぐ来ると思うんだ」
「え?」
なんだそのサイコパスみたいな発言は。
炭治郎くんのその謎めいた台詞のすぐ後に、屋上の扉の方からドタドタとすごい音が聞こえて来る。
そして何やら騒がしい…
バァァァンッ!!
「ヌハハハ!伊之助様参上!」
炭治郎くんが来た時みたいにすごい勢いで扉が開くと、なんだかすっごい俺様的な美少年がそこに現れた。
「炭治郎ぉ〜!急に走り出すなよぉ〜!」
「おい炭治郎ー。急いでたみてぇだけど誰か探してたのかぁ?」
「…」
その美少年の後に続いて、そろぞろと人が入ってくる。
黄色い髪の男の子。
モヒカンの男の子。
蝶の髪飾りの美少女。
炭治郎くんは赤毛にピアスだし、個性的な子が多いのかしらこの学校…。
「ほら」
「え?」
「みんな来た」
そう言ってニコッと笑う炭治郎くん。
炭治郎くんは、あの子達の事すごく信頼してるんだ。
私がまだ経験した事のない、仲間との絆が見えたような気がする。
羨ましいなぁ…
「ごめん皆。この子探してたんだ」
炭治郎くんが言った途端、皆の視線がこちらに集まる。
…うっ、緊張する…
「あれ?もしかして花里 さん?うわー!近くで見るとやっぱ可愛いねぇ!炭治郎俺のために探してくれたの?ねぇ?ねぇ?」
「善逸うるせぇ…。でも屋上の場所なんてよく知ってたなぁ」
「なんだお前、新入りじゃねーか!よし、今日から俺様の子分にしてやる!」
「…」
「…えっと…」
どうしよう…
一気に入ってくる情報量が多過ぎてパニックになっていると、横から炭治郎くんが名前を教えてくれた。
上から善逸くん、玄弥くん、伊之助くん、ずっと黙ってにこにこしているのがカナヲちゃんというそうだ。