第5章 十番隊との出会い
「―…朽木のこと、名前で呼んでるんだな」
「え?あぁ…ご本人から許可をいただいたので。もし業務上問題なら、十番隊では控えます」
「いや、ちょっと驚いただけだ。気にするな」
「そうですか?」
「じゃあ、内容を一応自分の目で見て確認して、問題なければ拇印と署名を頼む」
「わかりました」
美穂子は渡された書類をじっと見つめて読むと、一つ頷いて署名と拇印を押した。
「これで正式に、藍野は十番隊で仕事をしてもらうことになる。色々と大変だろうが、頑張ってくれ」
「はい!」
「よし、松本!」
「はーい。美穂子、ここの書類倉庫とか案内するわ」
「うん。では、失礼します。隊長」
「あぁ」