第15章 バレちゃった
「それでカルマくん!昨日のデートはどうでしたか?!」
「なんで知ってんのキモいんだけど」
「あまーい雰囲気には中々ならないんですねぇ、キスとかもまだな感じですか?カルマくんも好きな人の前ではチキンなんですねぇ」
ニタニタとバカにするように笑ってくる
カチンッときた
キスとかそれ以上とかしてるに決まってんじゃん
お前マジでムカつ…ってこのまま言ってしまえば
こいつの思い通りか、ここは大人の対応を
「さぁ?どーだと思う?殺せんせー」
「にゅや!!その聞き方ずるいですよ!!」
「そっちのがずるいでしょバーカ」
パチッと片岡と目があった
すぐにそらされたけどなんか用あったんかな?
「……」
「しつこいね、殺せんせー。もうお昼なんだけど?」
「カルマくんがモヤモヤさせるからですよ!!」
「教えないってば、俺とゆいなのプライバシーの侵害だよ?」
「にゅや!!」
「昨日も俺らのこと見てたんでしょ?見物料とかもらえる?w」
パチッ
まただ
今日はよく片岡と目があう
というかなんか見られてる?
俺なんかしたっけ??
「カルマくん、今日の放課後ひまかな?」
「うん」
「よかった!この前言ってた映画今日公開だから観に行かない?」
「えっ今日だっけ?」
「うん」
「あー…」
今日予定あったっけ?
俺はスマホのカレンダーを確認した
夜の母さんから電話する日か
長期の旅行に行くときは1ヶ月に一回は必ずかかってくるんだよね
電話ならいけるな
だいたい夜9時くらいだし間に合うな
「行ける、映画行こ」
「うん!」