第15章 バレちゃった
「今日は生徒会だったんだっけ?」
「うーんクラス委員会なんだけど副会長だから参加させられた」
「なにそれ大変そうだね」
「そうでもないよ、書記やらされただけだったし。それより待たせてごめんね」
「ううん、俺こそ放課後に会おうとかごめん。バレるかも知んないのに」
「ううん、こういうの憧れてたから嬉しいよ。でもどうして?」
「平日限定で季節のパフェが出るんだって、ゆいなが好きそうだったから連れていきたくてさ」
「えー!なにそれ!!嬉しい!!」
カフェに入ると彼女は楽しそうにおしゃべりをしていた
ピコンッと通知オンが鳴る
彼女のスマホからだ
彼女はニンマリと笑みをこぼしていた
「なんかいいことあったの?」
「んー……あった、かな」
「何があったの?」
「ないしょ」
「えーいいじゃん教えてよ〜」
「だーめ」
「えー」
教えてもらえないのはちょっと悲しいけど
彼女が幸せそうな顔してるから
まぁいいかなって気持ちになる
ほんと幸せそうな顔するから俺まで笑顔になる