第15章 バレちゃった
彼女は俺を宥めるように背中を撫でてきた
「逃げてばかりじゃダメだね、ちゃんと向き合うのも大事って教えてくれたのはカルマだよ」
「ゆいな…」
彼女は笑って俺の手を握った
「こんにちは、E組のみなさん」
「やっぱり副会長だ…」
「え、なんで…」
俺はバレたことへの悔しさが消えなくて
不機嫌そうな顔をしたままだけどちゃんと紹介した
「…俺の彼女」
「「「「えっ!!!」」」」
「バレたらめんどくさいことになるしゆいながE組に落ちるかもしれないからあんま言わないでほしい」
「そっか、うんわかったよ!」
4人は納得してくれたけど質問攻めが飛んできそうになった時に
「私たちはこれで、デート中なので失礼してもいいですか?」
彼女は俺の手を引いて
「早くお昼食べよう?せっかくの2人の時間なんだから」
2人を強調してたところに笑えてきて
「うん、じゃあね」
「あ、うんまた学校で」
「うん」
「ゆいなありがとう、質問攻めされなくて済んだ」
「ふふ私がカルマといたかっただけだよ」
かわいいんだけどかわいすぎるんだけど!!
「でもさ、これで一部の人には自慢できるね。私もE組の人誰かと仲良くしようかな」
「えっ」
「だってカルマの自慢したいでしょ?」
「でしょって言われても…」
「ふふ今まで誰にも言えなかったし寂しかったもん。両親には惚気言えないし…だからなんだか嬉しい気持ち不安も少し」
絶対死んでも守るって誓った
俺はゆいなが密かにE組のやつと連絡先を交換していたことを知らずに週を明けた