第15章 バレちゃった
いろんな乗り物に乗って
「ちょっと休憩する?」
「んーそうする」
「じゃあ向こうで休もうか、なんか食べたいものとかある?俺買ってくるよ」
「一緒に選びたいなぁ、一緒に行こう?」
はいかわいい
自分があんまり顔に出ないタイプで良かったとつくづく思う
「どれにする?」
「んーカルマはもう決まった?」
「うんだいたいはね」
「えっどれにするの??」
「俺はね…「カルマくん?」」
聞き覚えのある声に背筋が凍った
「カルマくんだよね?」
彼女もすぐに状況を把握したのか
「あー…私がどっか行けばいい?」
それならバレないかもしれないけど
あいつらが大人しく帰るなんて到底思えない
俺は繋いだ手を確認して
「ごめん、ちょっと歩こう」
彼女の手を引いた
「えっ?」
「あ、おい!」
彼女の反対の手が前原に捕まった
「えっ副会長…?」
「あ…」
俺は前原の手を弾いた
「触んな」