第4章 学
「へぇ?ね、五条はさの事どう思ってんの?」
「あ??別にどうって」
「ふーーん、ってさ意外と着痩せするタイプでさめちゃくちゃきょ」
「ちょっと!硝子ちゃん!何言ってるの…恥ずかしいからやめてよ…」
「ふが…」
傑くんがホースを繋ぎに行ってくれたためビニールプールの方へと戻っていた私は硝子ちゃんの口を塞いで慌てて悟の方を見る。
「…コイツの体なんて見飽きてる…ぶっ!?」
なんて口走る悟にいきなり水が飛んできた。
「悟が変態ってことがよく分かったよ」
にっこりと笑いながら傑くんはホースの先を指で潰し悟に向かって水を噴射させる
「ちょ、傑…やめっ」
「はは、五条ざまぁ」
びしょ濡れの悟と笑い転げてる硝子
そしてこっちこっち、と手招きしてる傑くん
私が傑くんの隣に行くと横から腕が伸びてきて私はビニールプールの中に落ちた
「…ちょっ!?」
「あっは、もびしょ濡れじゃん」
悟に腕を引っ張られてビニールプールに落ちた私とさらに笑いが止まらない硝子
「よし、傑やれ」
悟は後ろから私を羽交い締めにする
「ひぇ…待って、悟落ち着いて??一旦落ち着こ???」
「女性に手を出す趣味はないんだけどねぇ、悪く思わないでくれよ?」
傑くんはニヤリと笑うと私の方へホースを向けたが
「…あ」
水圧が強かったのか傑くんの手元でホースが荒ぶり硝子の方へ水がかかってしまった
「…は??」
「ぶっ…あっははは!硝子ウケる」
「…なんもウケねぇよ、夏油ホースかせよ」
「それはお断りしたいね」
3人がワイワイしているところを私はすーっと傑くんの背後に忍び寄り両腕を引っ張った
「…んっ!?」
傑くんの重心が後ろに来たところで私は傑くんをビニールプールの中へと引きずり込んだ