第4章 学
「ほぁ…ここがじゅじゅちゅ高専かー」
大きな建物を見上げながら歩く
「言えてないよ、呪術、ほらもっかい」
隣に立つ悟も建物を見上げながら言う
「じゅ、呪術高専」
「はは、よく出来ました」
バカにするかのように悟は私の頭をポンっと叩くと歩き出した
「…?行かないの?」
本当に私がここに入ってよかったのだろうか、人であり人に非ず。
モヤモヤとはっきりしない思考回路に別れを告げ悟の元へ小走りで行く
「いこっ」
建物中へ入り学長が待ってるらしい部屋へとズンズンと悟は歩いていく
そのちょっと後ろを私は着いていく。
この大きな背中に何度助けられたことか、ここで私も悟を助けられるようにならないと!
考え事をしながら歩いていたため立ち止まった悟に気づくことが出来ず背中にぶつかってしまった。
「あいたっ…」
「うぉっ…ちょっとなにしてんの」
「ごめん、考え事してた」
悟の背中にぶつけ赤くなった鼻をさすりながら答える。
「ようこそ、呪術高専へ」