第4章 学
3年後
「悟、起きて!遅れちゃう!!」
布団にくるまりなかなか起きてこない悟を起こしつつ私は着替える
「あとごふんー」
「だめ!はやく!」
布団を剥がして悟を無理やり起こす
「じゃあがおはようのちゅーしてくれたら起きるー」
「はいはい、早く服着てね」
悟の家に来てから4年半、悟はこうやって冗談を言って私をからかって遊んでる。
悟は顔はいいからモテるのに1回も彼女とかいたことないな、やっぱ性格がブサイクなんだろうな。
「…ねぇ、」
悟が後ろから抱きしめてきた
「なぁに?悟」
「…俺さ、お前のこと守るから。」
「それは私が…」
悟が私の口を手で塞いだ
「分かってるよ、だから俺がいる」
「……ありがとうね、悟。あの時引っ張っていってくれて」
私の返しに満足したのか悟は私から離れると玄関へ向かった。
「、はやく置いてくよ」
「悟の方が遅かったでしょ!!」
私は2人分の鞄を手に玄関へと走った