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【銀魂逆ハー】真選組最強剣士が美少女過ぎる件について

第4章 【番外】その時父は


桔梗side(の父です)
桔「!?何故と逃げなかった!」

と共に逃げなかった深草に目を見開く

深「馬鹿を言わないで下さい。求婚の時の言葉をお忘れで」

桔「…なるほど」





剣技の試合で遠くの町に出た時、たまたま神社の舞台で踊り子として舞っていた深草に一目惚れした俺

桔「俺は今程女性に目を奪われたことは無い」

そう言って踊り終わった瞬間の深草の手を取り俺は言った

深「…いきなりなんですか。離してくださいまし。」

俺は手をぱしりと振り払われてしまった
揺れる長い黒髪。今まで夏を過ごしてきたのかと言わんばかりの白い肌。
薄桃色の唇から放たれる強気な言葉に俺に嫌悪感を露わにする瞳。俺自身あんな目で見られたのは初めてだった

桔「1回だけお茶でもどうですか」

深「そんな私が軽い女に見えている様なら貴方様の目は目としての役割を果たしていないのでは。」

桔「そうかもしれない。実際今俺の目は君以外見えていない」

深「…はぁ。」

一日目はそれしか話してくれなかった

しかし俺は足繁く深草の舞う神社へ通った

深「しつこい人ですね…一目惚れとはすぐ冷めるものなのでは?」

桔「いやむしろ君への想いは深くなる一方だ」

深「気色悪いですね…」

桔「なんとでも言え」

何十日通っても深草の冷たさは変わらなかった

剣技の試合での滞在期間などとうに過ぎていた

小さな長屋を借りて深草の元へ通い続けた。様々なことをしてその日の金を得た

俺は大雨が降る日も大雪の日でも強風の日でも太陽が照りつける日でも俺は深草の舞う神社へと通った

しかしそれは突然だった。

父が亡くなったと伝達を受けた。深草のことが頭をよぎったが俺は父の道場がある地元へ戻った

そして父の遺言で俺が道場を継げと。父の道場は門下生が少なく存続は難しい状態だった

だが俺は父の遺したこの道場を潰したくはなかった。

必死になって門下生を集め、維持費も死ぬ気で稼いだ

気づけばあの町へ行く暇も無くなっていた
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