【銀魂逆ハー】真選組最強剣士が美少女過ぎる件について
第3章 新たな仕事と
side
「分かりました。私の両親は私が幼い頃に…」
頭の中にあの日の情景が思い浮かぶ
真っ赤な炎と誰かの声が聞こえる。私の右手は母の手に握られていた
?「早く!を連れて逃げろ!」
?「そんな!あなたは…あなたはどうするのです…!」
父の声の後に母の泣きそうな声が聞こえた
父「俺はできるだけここで奴らの足止めをする。多分あいつらの狙いは俺だ。だから早く行け!」
そういった父の身体は血まみれで
母「っ…!!」
「ぁはい!」
何が起きたか分からないまま母に名前を呼ばれて返事をする
母は私の目の前にしゃがむと
母「良いですか。よくお聞きなさい。あなたはこれから1人で生きてゆかなければなりません。辛いこともあるでしょう。でも生き抜くのです。分かりましたね」
「なぜですか…!母上は…父上は…共に来ないのですか…!」
私は涙目になりながら母に縋り付く
母は悲しそうな顔をして首を振る。そして私を抱きしめ
母「一緒に居れなくてごめんなさい…さぁ行きなさい」
そうして私の背中を押す
「そんな…嫌です…!ちちうえ!ははう…」
その瞬間目の前で鮮血が飛び散った。父が追ってきた天人を切ったのだ
父「もう時間が無い!早く行け!」
逃げなくては。普段は穏やかな父の怒鳴り声を聞いた途端そう感じた
家から飛んでくる火花とすれ違いながら必死に走る
涙が止まらなかった。幼いながらもう両親と会えないことが分かっていたのかもしれない
優しい母と人の良い父
当たり前の日常が突如無くなったあの景色を私が忘れることはないだろう