第3章 CUT
時は流れた。
私が死んでから、2000年の時が。
どういう訳か、私は今、“日本”という国の“令和”という時代に生きている。
巨人はいない。
当然、地ならしも。
戦争…は、この時代にも蔓延っている。
日本にはないが、世界の至る所で争いが絶えない。
そういうところは人間の質なのか、変わらないらしい。
それと、奇遇なことにこの“日本”もパラディと同じ島国らしい。
そういえば2000年前会っていた、ヒイズル国大使・キヨミ様の紹介してくれた文化によく似ている。
もしかすると2000年前の“ヒイズル国”が、今の“日本”なのかもしれない。
私は今、【石添 絆司】という名前で生きている。歳は二十代後半。
絆司、は“ハンジ”と読むみたいで、2000年前の自分と同じ名前なことにも不思議さを感じてしまう。
同じ、と言えば。茶色の髪は今も後ろで雑に束ねられ、前髪は真ん中で分けてある。
髪色とお揃いの色をした瞳にそれに掛かる眼鏡まで、まったく2000年前と同じ。
私は所謂、“転生”をしたのだ。