第3章 CUT
リヴァイと酒を交えて笑いあった夜が明け、私はそのままリヴァイ宅で出勤の支度をした。
我ながらだらしがないのはいつものことなので、昨日と同じネクタイを付けているくらい誰も気にしないだろう。
奇遇なことに、リヴァイは私が勤めているオフィスの近くで働いているらしい。
かつての仲間がこんなにも近くにいたなんて。
「ヒロ……見つかるといいな」
「ありがとう。今度は、エルヴィンも一緒に晩酌しようか」
「……あぁ」
リヴァイと私はそれぞれの職場に向かっていった。
その日から、私はさっそくヒロの捜索を始めた。
まずはSNSで。
Twitter、Facebook、掲示板サイト…あらゆるコンテンツでヒロの特徴を書き綴り、「拡散希望」のタグをつけて、情報を募った。
【人探しをしています
性別:女性
身長:低め 150cm前半
目:黒色の瞳、たれ目
髪:黒髪、少し癖のある毛、短髪
その他特徴:銀縁の眼鏡を掛けている可能性有
心当たりがある場合、情報提供をお願いします】
世界にはたくさんの人が溢れ返っているのだから、まぁダメ元だ。
それでも、少しでも情報が欲しい。
その一心でSNSでの情報募集を続けた。
もちろん、こんな不確定要素を多く含んだ人探しに有益な情報が来るわけなかった。
でも、どうしてもヒロを諦められなかった。あの花が綻ぶのような笑顔を、黒曜石の髪を、柔らかい肌を、もう一度だけ―――――
―――――そして、半年と少し経った。