• テキストサイズ

〈進撃の巨人 ハンジ・ゾエ〉ねぇ、ハンジさん。

第3章 CUT



『よ、かった。ハンジさんが、生きてて……』

団長である私に向けて撃たれた銃弾を身を呈して受け止めた部下が、死んだ。
流れ出す命を必死に体内に押し留めようとしたが意味はなかった。

調査兵団が目障りだったのだろう、団長を殺してしまえばとでも思ったのだろう。その団のトップである私が狙われた。
撃ったのはいつか調査兵団が王政を打倒した時に関わった中央憲兵の1人だった。
復讐も兼ねていたのだろう。

もっと周囲を警戒していれば良かった。
狙われることに関しては、先代の団長であったエルヴィンからも聞いていたのに。

そうしていれば、ヒロは死ななかったのに。

部下を失った。それも、みんな。

部下たちを守れなかった私は、何度も部下たちに助けられた。
彼らが命を盾にして守ってくれたから。

そしてまた時間が経ち、部下たちが守ってくれた私の命も燃え尽きるときが来た。

『…やっぱり巨人って素晴らしいな』

地ならしをする超大型巨人の群れに、飛び込んだ。
理由は、地ならしを食い止める飛行艇を飛ばすための時間稼ぎ。これで皆が地ならしを、世界の消滅を止めてくれるなら。

今度は、今度こそは。私が命を盾にする番だ。
かつて二ファ、ケイジ、アーベル、モブリット、ヒロがしてくれたように。

今まで一緒に戦ってきた、リヴァイ、アルミン、ミカサ、ジャン、コニー、オニャンコポン。
散々仲間を殺しあった、ライナー、ピーク、ガビ、ファルコ。

彼らに未来を託して、私は超大型巨人の熱に焼かれながら死んだ。
/ 27ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp