第2章 MEN
「私…ハンジさんのことが、ずっと―――」
「好きでした」
衝撃的な事実だ。まさか、ヒロが私に好意を向けてくれていたなんて。
何事でもやはりやってみるものだ、と私は実感した。
この機に想いを伝えたのは成功だったようだ。
「これからは、愛されていることを自覚してほしいな。
私はヒロのことが大好きだ。だけど、私だけじゃない。色んな人が、あなたを好いていて、必要としているんだ。」
「そんな…皆さんに必要とされているなんて……私は皆さんに貢献できたことなんてないのに。討伐数も討伐補佐数も対していい訳でもないし、いつも自分のことだけで精一杯ですよ?」
そうやって自分をすぐ下げるのは、ヒロの悪い癖だと思う。
「違う、それはヒロがそう思っているだけだよ」
またしても自分を否定しようとするヒロの声を遮った。
あぁ、また怯えた顔してる。怒ってると勘違いさせちゃったかな、そんな顔をさせたかった訳じゃないのに。ごめんね。
「献身的になって仲間を助ける。その補佐をする。自己犠牲を払う。それ等だけが貢献じゃない」
「新兵への指導は丁寧でわかりやすい。風呂にすら入らない上官の世話をしてくれる。書類は細かい所までしっかり記載する。夜遅くまで働いている。そんなヒロの頑張りを認めている人は沢山いるんだよ。団長であるエルヴィンも、ヒロのことを高く評価している」
「……」
ヒロは信じられない、というような顔をしている。もっと自信を持ってくれていいのに。自分を過小評価しすぎだよ、ヒロは。
そんな所も最高に可愛い。そう思うのは惚れた性か。