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〈進撃の巨人 ハンジ・ゾエ〉ねぇ、ハンジさん。

第2章 MEN



彼女の過去。
それはおおよその予想として考えていたことよりずっと重かった。

女性差別や集団レイプ等の性犯罪。
そしてそれ等から成っているであろう女という性に対する劣等感。

男性への、恐怖。

そりゃそうもなる。ならない方が可笑しいレベルだろう。
今までの体験が、彼女の男性恐怖症を成り立たせている。
慢性的な暴力か、性的に嬲れたのか、女性として差別の対象にされていたのか。
そのようなことのどれかだろうと私は予想して身構えていたが、現実は斜め上。

全部だ。
私が予想していたことが全て、彼女の身に降り掛かったことのある出来事だった。

慢性的な暴力を受け、性的に嬲られ、女性として差別の対象にされていた。
3つ全部だ。三重苦である。

そしてそれ等から逃げ出すために、兵士になり、心臓を捧げることを選んだ。
兵士として、いつ命を落としても可笑しくない、過酷な生活をすることを、選択したのだ。
それも、調査兵団に入ることを。

当然の如く、調査兵団には男性が沢山いる。
団長であるエルヴィン、人類最強の兵士であるリヴァイ。
その他にも、ミケ、ケイジ、アーベル、モブリット。
いろいろな男性がいる。

そう考えると、彼女が彼らと接しているときに恐怖心を煽られていたのだろうと思う。
ただ、それを悟られないようにしていただけで。

あの子は大分、抱え込んでいたみたいだ。
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