第2章 暖かな温もり[キッド夢]
気づくと俺はユフィを押し倒していた。
[…キッドさん…怒って…ますか?]
ユフィの黄金色の瞳が俺を不思議そうに見ていた。
キッド[てめぇは…こんなこと誰にでもするのかよ…]
きもちわりぃあの感覚が俺の身体の中で蠢いている、そもそもなんで俺はこいつを押し倒した?
ぇ?となんのことだと言わんばかりの表情に、ムカついた。
キッド[てめぇは、他の野郎でもああしてまとわりつくのかって聞いてんだよッ!]
[ッ…]
きもちわりぃ感覚と腹の奥がムカムカする感覚に声を荒らげて目の前のユフィに尋ねた。
[…私は、キッドさんが風邪をひかないようにって…それだけ…]
なんだこれ……少し震える身体と今にも悲鳴をあげそうなユフィの様子に、どす黒い何かが上がってくる。
キッド[………ッ]
気づくと俺はユフィの白い首筋に強めに吸い付いた_
何故か無性にこいつを泣かせたいと思った…白い首筋に赤い跡が残り、それを舌で舐めては_
[ッぁ…キッドさん…っ]
聞いたことない声と混乱しているように名を呼ぶユフィに我に返った。
バッと上体起こせば少し頬が赤く染まり、俺を見上げるユフィと目が合った___