第2章 暖かな温もり[キッド夢]
キッド[………]
[………]
お互い沈黙し、ユフィがゆっくりと上体を起こせば向かい合うように見つめられ_
[…その、さっきはびっくりしましたけど…私…誰でもああいう風にくっついたりは、しませんよ…?]
頬が赤く染まりながらもそう話すユフィの背中に手を回し抱きしめていた。
[…ッ?]
(やっぱりちいせぇな…俺が力を入れたら折れちまいそうだ…)
そう思いながらも丁度耳元で話すように
キッド[……何も言うなよ、俺だって…こんなこと…適当な奴にはやらねぇからな…]
[……はいっ、…とっても暖かいですっ]
暫くユフィを抱きしめて柔らかさやいい匂いがするなと思っていれば、遠くであの女がユフィの名前を呼びながらここへ向かう声が聞こえた……もう少し、このままでもよかったんだがな…
(何だこの感覚は…やっぱり俺は…風邪でも引いたのか…?)
キッド[…行くぞ]
[…はいっ]
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身体を離して立ち上がればマントを羽織りドアを開けて外へと向かう彼に私は少しドキドキした__
fin