第2章 暖かな温もり[キッド夢]
暫くして停泊中の船に戻っては船員に挨拶するユフィと一緒に部屋へと戻った。
キッド[…嗚呼くそさみぃ…こんな島になにか用でもあったのかよ]
[…できるだけ色んなところを寄りたいんです。少しでも情報が掴めないかなって…]
少し俯き不安そうな表情と寒いのか少し震える身体に無言でマントを貸してやった。
キッド[…あの女が見つかるまでは貸してやるよ、風邪でも引かれたらめんどくせぇからな]
[……ありがとうございます…っ、あったかい]
ちらりと様子を見れば俺のに包まれて少し穏やかな笑みうかべる姿に少し変な感覚がした。
(んだこれ…きもちわりぃ…)
[ぁ…でもキッドさんが風邪ひいてしまいますっ]
キッド[俺はお前と違ってこのくらいで_]
風邪をひくかって言いかけたが後ろからなにか柔らかくて暖かい感覚に一瞬詰まった……確かめるために振り返ればユフィが俺に抱きついている。
[こうすれば寒くないですか?]
警戒も何もしていないにこりと笑みうかべるユフィに俺の中の何かがプツンと切れた_