第2章 暖かな温もり[キッド夢]
キッド[……なにしてんだユフィ]
[…ぁあキッドさんっ、それにみんなも!お元気でしたか?]
くそさみぃ国に着いて買い出ししながら歩いてりゃ、目の前にあいつが居た。
[それが、シエラと離れてしまって…探しているんです。シエラ大丈夫かな…]
キッド[あの女なら大丈夫だろ、今頃お前を血眼になって探してるだろぉよ]
それより自分の心配をしたらどうなんだ?
お前みたいな女は人攫いにも狙われやすい見た目で、よく無事でいたもんだ…俺が見つけなきゃ…
キラー[なら買い出しついでに探しといてやろうか?あいつは目立つからすぐ見つかるさ]
[本当ですかっ?!お願いしますっ!]
キラーがおもむろに俺の方を指さして“1人だとまた探すの大変だからキッドと一緒に船に戻っていてくれないか?“とユフィに話す
[わかりましたっ、キラーさん、みなさん、よろしくお願いしますっ]
キッド[船に戻るぞ…]
マントを靡かせてそそくさと歩けば後ろから着いてくるはずのユフィがなぜか遠くにいる、人の往来が多いせいか歩きにくそうにしている。
キッド[…チッ、なにしてんだおめぇは]
[ごめんなさい…]
しまった…ついイラついちまったがこんな所をあの女に見られたらめんどくせぇことこの上ない。
仕方なくユフィの手を掴んで俺の後ろを歩けと指示をした。
(こいつの手、こんなにちいせぇのか…それに柔らかい…って俺はアホか…!)
[ありがとうキッドさんっ、…キッドさんの手、大きいですねっ]
こいつ…んな恥ずかしいことよく言いやがる…