第6章 いろんな君が見たい
▪️マルコの場合
[マルコは好きなコスプレとかあるの?]
穏やかな航海の中そう尋ねれば、マルコはは?と言うような一瞬きょとんとして、誰からんなこと聞いたんだよいと呟かれては
マルコ[俺は服のことは詳しくねぇからよく分かんねぇよい]
[そうなんだ…]
純粋にどんなのが好きなのか知りたかったのもあるが、これが合っているか分からないものの、他のクルーは好きと言っていたものにしようとあとでお部屋に来てとだけ話してはその場を去り_
マルコ[ユフィ、さっきのはなんだ…て…]
マルコが目を見開いている、そんなに変だったかな…
[似合う、かな…?]
部屋を訪れたマルコはドアを開け固まっている、なぜなら今目の前にいる自分からすれば若い女が白いフリルのついたエプロンのみ着て恥じらいながらも待っていたからだ。
[その…他のクルーに聞いたら、この格好すればどんな男も好きだって言ってたから…]
確かに嫌いではないが、この格好を教えたクルーにはあとで話をつけるとしてと思いながら、上着をかけてやり
マルコ[嫌いじゃねぇが、こんな格好させたって俺が親父に怒られちまうよい]
気持ちだけ受け取っておくよいと額にキスを残し、冷やしたら風邪ひくと着替えるように伝えるマルコだったが
[…私、この格好嫌いじゃないよ?]
また見たくなったら言ってねと声をかけるユフィだが、当の言われたマルコからすれば、どう受け止めるべきか悩むのであった。