第4章 溶けたキャラメルのよう[マルコ裏夢]
マルコ[分かったら、俺から離れるんだよい…このままじゃ、お前を襲っちまうくらい理性が保てねぇ…]
そういうと手首を離し、そっと離れようとするマルコに私はまた抱きしめた。
マルコ[ばっ…馬鹿野郎!何抱きついて]
[マルコは、私の事…妹じゃなくて、女の子として見てくれるの?]
最初はお兄ちゃんとしてマルコに甘えていた。
怪我をした時も治療してくれて、怖い夢や嵐の日は一緒に寝てくれた。
でも最近はよそよそしくなって、甘えてもはぐらかされる…気づけば目でマルコを追ってた_
[私ね、マルコのこと大好き。でもそれは、お兄ちゃんとしてじゃない…1人の男の人として、好きなの…]
マルコ[ッ…、やめろよい、お前のそれは媚薬の_]
マルコが言う言葉の意味が分かれば言わないで欲しくてつい、唇を重ねた。
キスなんて、したことないけど…今の私ならそれができちゃうくらい大胆になれた。
きっとマルコからしたら下手なキスだと思うし、色気とかそういったのもない触れるだけのキスだけど…
(私、マルコとキス…しちゃった…)
ゆっくりと離れれば気まずくてマルコの顔が見れない…
暫くシーンと静かな部屋でマルコが口を開いた_
マルコ[…キスなんて久しぶりにしたが、こんな可愛い女となら悪くねぇよい…]
[!それって…ッん]
マルコからの言葉に顔をあげればマルコからキスをされた。
私とは全然違う、唇を啄んだり、時折舌が入ってきて私は固まるかたどたどしくなるしか無かったけど、すごく…心地よくて穏やかな気持ちでいられた。
もっとしたい…もっとマルコに触れたい…そんな気持ちが湧いてきて止まらない。