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【グノーシア】【短編集】宇宙を漂う船の中で

第4章 My sweet honey【沙明】


ツバサもすっかり目が覚めて今はキッチンに立っている。
俺はそれをカウンターに肘ついて眺めてる。
ツバサが手を動かしながら俺の話に相槌をうつ。
てかアレ聞かねーと。
「ツバサ今日どっか行きたいとこねェ?」
「また急だね〜、どうして?」
「いや〜、俺今日休みじゃん?たまにはツバサ連れてどっか行こうかと思ってよ」
「あ、いいね!ん〜、でもどこに行こうかな?」
「ま、後で話そうぜ」
会話終了。コレだけで超和む。
今でも思うけど俺よく捕まえられたよなコイツ。
まあD.Q.Oにいた頃からコイツのこと知ってるし、コイツも俺に好意的で仲良かったし、心のどっかで当然かとは思う。
んで端末で近況報告しながらちょっと経った頃に事務員もっと欲しいな〜って思ってツバサを雇った。
雇ったら雇ったで要領よく動くしテキパキ仕事するし研究所の奴らにも好かれまくりだ。
だから盗られたくない一心でツバサに思い切って告ったらまさかのOKで。
そこからはもう二人でイチャラブして数年たって結婚してデカい家買って一緒に住んでる。
充実しすぎて最早なんか怖い。
と、そんな結婚までの経緯を思い返しているうちに朝飯作り終わったっぽいな。食おう。
コンポタにベーコンエッグベネディクト、小さめのサラダがあるなんともまあ見目麗しいヘルシーな朝食。
エッグベネディクトとかよく朝から作ろうと思うなってなるけどそれもやっぱり可愛い。
仕事柄体調を崩すのはあまりよろしくないので不健康なメニューには絶対しないのがツバサだ。
それでも俺の好みに合わせて作ってくれるんだから愛しさが増す。
こんだけハイスペックなハニーいると俺ヒモになりそう。いやまあ絶対ならないようにちゃんと仕事しますよ?ツバサに負担は絶対かけたくねーからな。
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