第12章 生贄
宿「おい小娘」
『ゲホッ…ゲホゲホッ…何だよ宿儺…って口だけじゃん』
宿「それはどうでもいい。小娘、オマエもう限界だろう?コイツと変われば良いじゃないか」
『…呪いの戯言何ぞ聞かねぇから。俺は嫌でも戦場に立ち続ける』
宿「そうか、ならいい」
もう一度虎杖をバリアが襲う。
『…よ けろ』
零の一言は、“呪言”に成らなかった。
呪力が底をついたからだ。
そうなると、バリアはそのまま虎杖を襲っていく訳で…
虎「う“ う“う“う“」
痛い痛い痛い。辛い辛い辛い。なんで俺が!!
あの時俺が指なんて拾わなければ喰わなければ!!
あの時!!あの時!!
「人を助けろ」
やめろ!!考えるな!!
嫌だ!!もう嫌だ!!逃げたい!!逃げたい!!
死にたくない!!ここで死んで!!死んだとして!
それは「正しい死」か!?
考えるな!!
『…!!危ない!!』
[ー虎杖の手が全て焼けてしまう前に
ー俺が入らなければ]
そう考えた零は虎杖の盾となり攻撃を喰らい________________
そのまま意識を失っていった_______