第12章 生贄
虎「~宵宮っ!」
唖然とする虎杖。
だが、立ち止まっている暇はない______
一方、その頃の釘崎と言えば、巨大なキモチワルイ呪いに捕まれていた。
釘「オマエ顔覚えたからな。絶対呪ってやる」
そう釘崎が言い終わった直後、大蛇がバグッ!と釘崎を掴んでいた呪いに喰らいつく。
行き場を失った釘崎は真下に落ちていく_________が、蛙の舌が釘崎を巻きとる。
釘「カエル苦手なんスけど…」
そう言う釘崎の前には、伏黒が居た。
伏「悪かったな!!」
所変わって虎杖_________
「俺はさ、自惚れてた。俺は強いと思ってた。死に時を選べる位には。己の言葉を護れる位には。人を助けられる位には。でもさ、違ったんだよ。
俺は、弱い。
宵宮のことを見てて思ったよ。宵宮は特級、俺が居なけりゃ怪我なんてしなかっただろう。俺はただの足手まといだ。
あーー!!死にたくねぇ!!嫌だ!!嫌だぁ!!でも…死ぬんだ…」
「正しい死」か?
じゃねぇよ甘えんな
ー「呪術師に悔いのない死などない」
それでもこの死が正しかったと言える様に
ー『呪いは人間の負の感情から生まれる』
ならば憎悪も恐怖も後悔も。
全て、出しきれ_________________
拳に、のせろ!!
その虎杖の決死の攻撃は見事に避けられてしまう。
虎「クソッ!!」
だが_________
「アオーォォン オオオン アォォオオオン」
この…鳴き声は…伏黒の合図…!!
ゾゾッ!と震え出す呪い。
その目の前には_________
宿「つくづく忌ま忌ましい小僧だ」
呪いの、王が居た。