第12章 生贄
伊地知「この業界は人手不足が常。手に余る任務を請け負うことは多々あります。ただ今回は緊急事態で異常事態です。
“絶対に戦わないこと”
特級と会敵した場合の選択肢は“逃げる”か“死ぬ”かです。
自分の恐怖には素直に従ってください。君達の任務はあくまで生存者の確認と救出であることを忘れずに。
零さんには出来ればその呪いを祓って頂けると有難いです」
『はいはい、了解しましたァ』
?「あの、正は!!息子は?大丈夫なんでしょうか?!?!」
『(面会に来ていた保護者、ってとこかな)
何者かによって施設に毒物が撒かれたようです。
現時点ではこれ以上を伝えることは残念ながら出来ません』
母親「…そんな」
虎杖「宵宮、伏黒、釘崎。
助けるぞ」
釘崎「当然」
伏黒「……」
『助けなんて出来ねぇよ、皆もう死んでんだろ』
虎杖「死んでるとも限らないだろ?!」
『ふふっ、どうだろうねェ?』