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永遠の恋〜⁂番外編⁂【イケメン戦国】

第38章 利休の匣〜2026信長誕生祭〜


勢いよく言い切ると、後には引けなくなった。
鏡に映る自分を改めて見る勇気もないまま、朱里は恐る恐る衝立から顔を覗かせた。

「……っ」

視線が絡んだ瞬間、信長の表情が止まる。
いつも堂々としていて余裕に満ちた信長が、ほんの僅かに息を呑んだのを見て、朱里の胸が大きく跳ねた。

「そ、そんなに変ですか……?」

恥ずかしさに耐えきれず身を縮めると、信長は寝台からゆっくりと立ち上がる。朱里の問いかけに答えることなく、一歩、また一歩と近づいて来る。逃げ出したくなるのにその場から動けなかった。

(どうして何も言って下さらないの?もう、やだ…このまま消えてしまいたい)

恥ずかしさのあまり、近付いて来る信長を見ていられなくなり、視線を伏せて胸元を手で覆い隠した。
やがて目の前まで来た信長はそっと朱里の腕に触れる。

「隠すな。もっとよく見せろ」

「やっ……」

胸元を隠す腕を、信長は強引ではなく、それでも有無を言わせぬ力で引き剥がす。
羞恥に震える朱里を前に、信長はじっとその姿を眺める。

「だ、駄目ですっ…見ないで…」

「何を恥じる。貴様によく似合っている」

低く甘い声が耳を擽る。
朱里は熱を持った頬を隠すように俯き、信長から距離を取ろうと後ずさる。

異国の布は薄く、動くたびにひらひらと揺らいで落ち着かない。
こんな肌を露わにした姿を信長に見せるなど、正気ではいられず、似合っていると言われても何と答えて良いのか分からなかった。

「利休様もとんでもないものを贈って下さって…」

消え入りそうな声で呟けば、信長は喉の奥で愉快そうに笑った。

「ふ…彼奴らしい趣向だ。悪くない」

「笑い事ではありませんよ…っ」

朱里が今にも泣きそうな声で抗議すると、信長はその顎を軽く持ち上げる。

「だが、俺を愉しませる祝いの品としては上出来だ」

至近距離で向けられる熱い眼差しに胸がきゅっと締め付けられる。
熱を孕んだ深紅の瞳は、朱里のどんな姿も見逃がすまいとするかのように鋭かった。

「そんな顔をするな。まるで俺が虐めているようではないか」

「だって…こんなの、恥ずかしいです。そんなに見ないで…」

「似合っていると言っただろう?女を最も美しく見せる衣とは…利休の奴、言い得て妙だな」

「っ…利休様って、一体どんな御方ですか…」

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