第16章 拾伍 弟弟子
「白々しいんだよォ鼻につく演技だぜ、隊員のことなんざァ使い捨ての駒としか思ってねェくせに」
『……』
それでも尚暴言を吐き続ける
「アンタ武術も何も齧ってすらねェだろォ、見れば一発で分かる。そんな奴が鬼殺隊の頭だとォ?虫酸が走るぜェ……ふざけんじゃねェよ!!」
「ごめんね…」
「!」
「刀は降ってみたけれど、すぐ脈が狂ってしまって十回もできなかった…叶うことなら私も君たちのように身体一つで人の命を守れる強い剣士になりたかった。けれどどうしても無理だったんだ、つらいことばかり君たちにさせてごめんね」