第16章 拾伍 弟弟子
季節は冬
柱合会議の日だ
任務があったためギリギリで来た私は、酷く殺気立っている気配に顔をしかめた
元凶は先日新たに柱に就任した 風柱 不死川実弥
私の直後に現れたお館様を前にしても、仁王立ちを崩さない
「良い御身分だなァ、おいテメェ、産屋敷様よォ」
「「『!!!』」」
なんと言う口の悪さだ…
私の左隣の義勇は相変わらずの凪状態
右隣の天元は顔に青筋が浮かんだ
「不死川…口の利き方が、わからないようだな…」
凄い威圧感…こんなに怒っている悲鳴嶼さんを初めて見た
「いいよ行冥、言わせてあげておくれ、私は構わないよ」
「ですがお屋敷…」
カナエは困っていた
「大丈夫だよカナエ」
お館様は優しい目を不死川に向ける